蓄電池の赤本の吉永健之です。
記事の間隔があいてしまいまして、申し訳ありません。
蓄電池メーカーさんの特徴を取り上げるシリーズの3回目の記事です。
今回取り上げるのは、日本を代表する総合商社、伊藤忠商事さんです。
伊藤忠商事さんの蓄電池の強みは、電機メーカーさんとは違った総合商社としての幅広い視点から開発された、使い勝手の良さと言えるでしょう。
目次
大容量・高出力で停電時も普段通り電気を使える「SmartStar L」とは?
伊藤忠商事さんの蓄電池が「SmartStar L」です。
9.8kWhと大容量で、しかも出力が9kVと大きく、200Vコンセントも使えるのが特徴です。
大容量・高出力なので、停電時でも一般的な家庭であれば、停電時でもほぼ普段通り電気が使えるのが特徴です。
他の多くのメーカーさんの場合、停電時の出力が1500W(15A相当)と限られている場合が多く、使用できるのは、指定した100Vコンセントにつないだ、必要最低限の電化製品に絞られます。
それに対して、「SmartStar L」の場合、停電時でも太陽が出ていれば最大9kW(90A相当)夜間などに停電した場合でも3kW(30A相当)の電気が使えます。
停電時も、太陽光発電との連携で9kWの電気が使える
現在のところ、停電時も蓄電池と太陽光発電が連携できるのは、伊藤忠商事さんだけです。
他のメーカーさんの場合、停電すると蓄電池からのみ給電されるため、晴れている時間でも蓄電池の出力分しか電化製品が使えません。
それに対して、伊藤忠商事さんの場合、「太陽光発電からの電気」と「蓄電池からの電気」を組み合わせることで、最大9kWもの電気が使用可能です。
長期停電時でも、晴れている昼間であれば、洗濯機など消費電力の多い電化製品が使用可能です。
では、実際のスペックを見ていきたいと思います。
容量
9.8kwh(実効容量:8.8kwh)
価格
285万円(税別、エネルギーモニター込み、工事費別)
kWh単価
上記容量と価格から計算したkWh単価は、以下となります。
29.08万円/kWh
出力
通常:10kVA
停電時(太陽光有り):9kVA
停電時(太陽光無し、自立運転):3kVA
出力電圧
101V/202V
設置場所とその環境
屋外設置
使用周囲温度:-10℃~45℃(温度によっては、充放電電流の制限が発生します。)
使用周囲湿度:20%~85%(結露なきこと)
サイズ
幅762mm×高さ1,145mm×奥行440mm
質量
195kg
期待寿命
6000サイクル
まとめ
多くのメーカーさんの蓄電池が、停電時は必要最低限の電気を賄う仕様です。
それに対して、伊藤忠商事さんの蓄電池「SmartStar L」は、停電時にも多くの電力が使えて、普段通りの生活ができることに特化していると言えます。
太陽が出ていれば、消費電力の多い電化製品も使えるので、安心ですね。
筆者の個人的な感想では、「SmartStar L」であれば、停電時も蓄電池と太陽光発電が連携が可能なので、十分な発電量がある太陽光発電があれば、電力系統につながない完全な「オフグリッド」も出来るのでは、とも感じました。
オフグリッドにも十分対応できる性能を備えた「SmartStar L」は、「大災害による長期停電にも備えたい」という方にはオススメの商品です。
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