蓄電池の各メーカー特徴 その1:パナソニックさん

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蓄電池の赤本の吉永健之です。

今回から、いよいよ蓄電池のメーカーさんを取り上げたいと思います。

住宅用蓄電池の製造を行っている、主な国内メーカーさんは、十数社あります。

それぞれのメーカーさんの特徴について、強みや太陽光発電との相性について、取り上げたいと思います。

第1回目となる今回は、パナソニックさんです。

太陽光発電との連携を重視する創蓄連携システム

パナソニックさんの家庭用蓄電池が創蓄連携システムで、太陽光発電との連携を重視している点が特徴です。

損失を減らしたパワーステーション

通常、太陽光発電のパワーコンディショナーとは別に、蓄電池用のパワーコンディショナーを設置します。

充電する場合を見ると、下のように直流から交流に変換した後、再度直流に戻すので、2回損失が発生します。

太陽光発電

 ↓ 直流

太陽光発電用パワーコンディショナーで交流に変換:1回目の損失

 ↓ 交流

蓄電池用パワーコンディショナーで直流に変換:2回目の損失

 ↓ 直流

蓄電池

パナソニックさんの創畜連携システムの場合、「太陽光発電のパワーコンディショナー」と「蓄電池のパワーコンディショナー」を、一体化した「パワーステーション」とすることで、変換による損失を減らして効率を上げているのが特徴です。

パナソニックさんのパワーステーションの場合、太陽光発電で発電した直流を、蓄電池の充電に適した直流に変換して充電するので、以下のように損失は1回で済みます。

太陽光発電

 ↓ 直流

パワーステーションで太陽光発電の直流を蓄電池の充電に適した直流に変換:1回目の損失

 ↓ 直流

蓄電池

創畜連携システムのパワーステーションの場合、今まで使用していた太陽光発電用パワーコンディショナーを交換する必要があります。

しかし、パワーコンディショナーの寿命が10~15年程と言われていますので、固定買取期間終了の方はちょうど10年となります。

パワーコンディショナーの定期交換に合わせて、パワーステーションとすることで、ムダをなくすことが出来るでしょう。

容量

創畜連携システムの蓄電池容量は、5.6kWhと11.2kWhの2種類があります。

価格(メーカー希望小売り価格)

以下、パナソニックさんのサイトから抜粋しました。

5.6kWh:65~79万円(税抜き 本体+ベース)

11.2kWh:90~94万円(税抜き 本体+ベース)

kWh単価

上記容量と価格から計算したkWh単価は以下のとおりです。

5.6kWhの蓄電池:11.6~14.1万円/kwh

11.2kwhの蓄電池:8.0~8.4万円/kwh

容量の大きい11.2kwhの蓄電池の方が、kWh単価は安くなります。

出力

以下、パナソニックさんのサイトから抜粋しました。

系統連携時(停電していない時)

5.5kw(5500W)

通常時の出力は、5500Wと余裕をがあります。

アンペア数にすると、55Aです。(力率を100%とした場合)

ご家庭の分電盤のメインブレーカー55Aと同等の電気が使えるので、多くの電化製品を同時に使っても安心ですね。

停電時

停電時の出力は、容量によって変わります。

5.6kWhの蓄電池:2.0kVA

11.2kWhの蓄電池:3.0kVA

停電時でもアンペア数では、20Aから30A使えるので、照明や冷蔵庫、テレビなどの情報を得るための電化製品など、必要最低限の電源を得るには十分余裕があります。

出力電圧

容量に関わらず、100Vのみ使えるタイプと、100V/200V両方使えるタイプの2種類があります。

100V/200V両方使えるタイプの方が、若干値段が高くなります。

200Vの電圧を使う電化製品で代表的なものは、エアコンとIHクッキングヒーターです。

真夏に停電した場合の熱中症対策として、小さなお子様やご年配の方、ご病気の方がおられるご家庭では、停電時にもエアコンが使える100V/200Vタイプが安心でしょう。

設置場所

設置場所は、屋内・屋外とも可能ですが、低温や高温にならないこと(ー20℃以上、40℃以下) 直射日光の当たるらないこと、湿度が高すぎないことなどの制約があります。

室内に設置する場合でも、場所をとらない壁かけ型があるのがうれしいですね。

耐塩害仕様のものは、海から300m離れていれば塩害地域でも使用可能です。

まとめ

パナソニックさんの創畜連携システムは、太陽光発電との連携を重視して、変換効率を減らしているので、余った電気をムダなくためられます。

太陽光発電の出力に応じて、容量は5.6kWhと11.2kWhの2タイプを選べます。

通常時の出力は55A相当の大出力で、停電時でも20~30A使えるので安心です。

200Vの電圧を使えるタイプもあるので、真夏の停電時の熱中症対策にも有効です。

パナソニックさんの蓄電池は、総合的にバランスが取れて優れていると言えるでしょう。

今後も、リサーチ次第情報を追加更新しますのでお見逃しなく!

以上。今回はパナソニックさんの現段階でのリサーチ結果を、まとめさせていただきました。

今後もパナソニックさんのリサーチを続けて、加筆更新しますので、チェックして下さい!

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